塗装のマメ知識 2025.06.28
こんにちは!
空創工房リ・メイクハウス株式会社の星です。
先日梅雨入りしましたが…
梅雨はどこへ行ってしまったのか?
毎日毎日暑くてたまりませんね。
暑い中、工夫を凝らして暑さ対策をしながら工事を担当してくださっているスタッフさんには尊敬しかありません。
梅雨らしくない梅雨入りを果たしましたが、最近は屋根修理のご依頼も増えています。
屋根の修理と言っても色々ございます。
一部分だけ屋根材を交換
屋根材のひび割れの接着
棟板金の捲れ
屋根材の破損
雨漏りで野地板が腐食している
などなど。
そもそも屋根と言うのは種類がありまして、塗り替えやカバー工法、葺き替え工事で多く見られる素材は「スレート瓦」です。
スレート瓦はコロニアルやカラーベストとも言われており、2021年の調査ではセメント系の瓦シェア率は15%となり、軽量で安価なセメント瓦となりますが、ひび割れがしやすく、防水性能も経年で低下してしまう事と、アスベスト廃止後に製造されたスレート瓦には築10年程でひび割れや破損という問題が多く見受けられましたが、現在では改良されており、耐久性能伸びております。
(参考として1㎡あたり25㎏ほど)
注意点としては3寸以上の勾配でないと雨漏りのリスクが出てきてしまうため葺けません。
それと近年製造されたスレート瓦は問題ないのですが、アスベスト含有のスレート瓦の場合、葺き替え工事での撤去・処分の際は、調査・報告が必要となりますのでご注意ください。
スレート瓦の場合は主に「割れてしまった」「ズレてしまった」「落ちてしまった」というご依頼で屋根の修理をすることが多いです。
「割れてしまった」は様々な理由があります。
まずスレート瓦には「世代」と言うものがございます。
スレートの世代 | 耐久性 | 製造時期の目安 |
第一世代 | 30年~40年 | ~1990年代中頃以前 |
第二世代 | 15年~25年 | 1990年代中頃~2000年代中頃 |
第三世代 | 30年~40年 | 2000年代後半 |
第一世代とは…~1990年前半ごろに製造されたスレート屋根アスベストがあるおかげで、割れにくく長寿命であり、この時期に製造されたスレート屋根の 耐用年数は35年から40年 程度です。
第二世代とは…1990年代末~2000年代半ばに製造された平板スレートで、 石綿を取り除いたノンアスベストのスレートで、ノンアスとよぶことが多いです。 ひと言でたとえると「ぜい弱な屋根材」 で、アスベストに代わって開発された素材が、アスベストほど強力な耐久性を持ち合わせていなかったことが原因と言われています。
第三世代とは…第二世代の弱点が改良されており、耐用年数は約30年。軽量で加工しやすく安価なため、現在では一般住宅に広く使用されています。
この上記でいうところの「第二世代」は大変脆い素材となります。
お勧めしている簡易カバー工法であるシーガードも施工不可で、カバー工法でさえも乗ったそばから割れていく屋根材もあり、新築から10年余りで葺き替え工事を行ったお客様もいらっしゃいました。
その時の屋根の状態にもよりますが、この「第二世代」であるスレート瓦の場合は大掛かりな工事になってしまう事が多かったです。
「第一世代」のスレート瓦はアスベスト含有なので、葺き替え工事などでは処分費や施工費が通常より少し高額となりますが、それ以外は頑丈なイメージがあります。ひび割れしていても表面上にうっすらクラックが入っているだけで、接着し塗装工事だけで済んでしまう場合があります。
ぱっくりと割れてしまっていたり、ひびが深い場合は、株式会社セイムが開発した「タス マジック」を使用します。スレート屋根材のヒビ割れや欠損を補修するための浸透型補修剤で、屋根材の表面に塗布することで裏面まで浸透し、表裏両面から強固に接着します。補修箇所は元の屋根材よりも2倍の強度を持つため、耐久性が向上します。
金属屋根は新築でもリフォームでもとても人気の素材となります。2021年の調査ではシェア率は約63%となり、軽量で耐久性が高いことから人気を集めています。
(参考までに1㎡あたり5㎏ほど)
葺き方、デザインも様々で、上記画像の「横葺き・段葺き」は2.5寸勾配以上ないと雨漏りのリスクが出てしまうため葺けません。
一方、下記の「縦葺き・立平葺き」は1寸勾配から施工可能です。
金属屋根材は薄いためある程度までは加工もしやすくなっており、少し複雑な形状の屋根であっても施工可能です。
金属屋根材は様々なデザインがあり、和風にも洋風にも適しています。
金属屋根材の補修や修理に多いのは「錆」です。
何かが当たってできた窪みに水が溜まって…
釘やビス、ボルトに錆が…
と言った内容が多く見られます。
その場合は錆の除去作業をし、錆止め下塗り材を塗布してから塗装。
錆びてしまったクギやビスなどの交換
と言った補修や修理工事となりますが、全体的に錆が出てしまったり、錆が腐食し穴が開いている場合は範囲にもよりますが、広範囲の場合でしたら葺き替えをお勧めします。
錆は出来てしまうと広がる性質がありますのでお気を付けください。
次回はアスファルトシングル材と和瓦・洋瓦・モニエル瓦などのコンクリートでできている屋根材の修理や補修方法をお伝えします!!!
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