こんにちは！
空創工房リ・メイクハウス株式会社の星です。

前回のブログでもお伝えしましたが、私が感じるメンテナンスコストを抑えられる「家」をお教えしたいと思います。

立地や環境、それぞれのご予算にもよるので一概にはコレがイイ！！！は言えませんが、塗装前の建物調査をさせてもらって感じたことをご紹介させてください。

一先ずお伝えしたい建物の形は…

四角の家！！！！！

長方形でも正方形でも良いので四角の家をお勧めします！
入隅のない建物がいいと思います。

それと…

ベランダ・バルコニーも正直言いますと要らないなーと思っています。

恐らく洗濯物などを干すスペースとして必要なので、新築の際にほとんどの建物にバルコニー・ベランダは設置されていますが、メンテナンスの観点からしたら不要なもののひとつだと感じています。

今は共働きのご家庭が多いことや花粉症などを予防するため、室内にランドリールーム（洗濯物が干せるスペース）や乾燥機で済ませる方が多いと思いますので、これからの時代は不要かなと感じました。

それと屋根の形状ですが…

切り妻屋根か寄棟屋根

この形状の3.5寸～5寸勾配の屋根をお勧めします！

3寸以下の緩い勾配の場合は雨漏りの心配があり、5.5寸以上の急な勾配の場合はメンテナンス時に別途で屋根用の足場が必要となります。

陸屋根（勾配が無く平らな屋根）は雨漏りのリスクが高く、まめなメンテナンスが必要となります。

外壁の種類

窯業系サイディング

新築で最も多いのは「窯業系サイディング」となります。
色柄デザインも様々な板材で、その板材と板材を設置し、隙間をコーキング（シーリング）材で施工します。
お洒落で施工性も良いので住宅の外壁材として8割以上がこの窯業系サイディングを使用しています。
新築（特に建売住宅）から10年程で外壁材もコーキング材も劣化します。
外壁塗装とは別にコーキング工事が必要となりますので、工事費用が別途必要となります。

同じように繋ぎ目があるALC外壁材も同様で、こちらに関しては窯業系サイディング外壁材の倍ほどのコーキング材を使用しておりますので、さらに高額になります。

一方でモルタル外壁や金属サイディング外壁もあります。

モルタル外壁

モルタル外壁は砂と水とセメントを混ぜ合わせてペースト状にし、コテなどを使って仕上げていきます。窯業系サイディングのような繋ぎ目がないが外壁材となります。
繋ぎ目がない分、窯業系サイディング外壁材と比べておおよそですが20万円程安く済みます。
ただし、経年劣化でヘアークラックが入りやすい材質なので、メンテナンス時に処理をしないと塗り替えしても数年後に膨れが出てしまうケースがございます。
適切な時期を過ぎてしまった外壁材は、防水塗膜がなくなり、雨水や湿気などの水分を吸収してしまう事があります。充分に乾燥されていない外壁材の上から塗装を施しても、稀に吸収した水分が水蒸気となり、外に出ようと新しい塗膜を押し出すことがございます。
そうなってしまうと、膨れて破れてしまった個所は都度補修が必要となってしまうため、やはり適切な時期にメンテナンスをした方が良いでしょう。

また、以前塗装した際に何らかの理由で膨れが生じていた建物の塗装を再度する場合は、その膨れている個所を全て削って落としていきますが、それでもまた膨れてしまう事例がございます。

金属サイディング

金属サイディングは金属板と断熱材を組み合わせた外壁材で、経年で色褪せは出てしまう場合がございますが、錆が発生しなければ長く持つ外壁材だと思います。
ただし、こちらもコーキング材で繋ぎ合わせている個所もありますので、コーキング材の劣化には注意が必要となります。
また、沿岸部ですと潮の影響も危惧するところとなります。
錆が発生しやすいので、こちらも合わせて注意が必要となります。

屋根の種類

スレート瓦

スレート瓦が多く見られます。コロニアルやカラーベストとも言い、セメントと繊維材料を混ぜて高圧プレスした屋根材です。こちらも新築から10年程でメンテナンスが必要となります。
薄い分割れやすい屋根材となります。

洋瓦

最近では和瓦よりも色が鮮やかな洋瓦の方が多い気がします。
ひび割れの心配はありますが、粘土瓦でしたら40年～50年は持つと言われます。同じようなデザインでセメント瓦の場合はメンテナンス塗装が定期的に必要となります。

金属屋根材

ガルバリウム鋼板やジンガリウム鋼板など、錆に強い金属屋根材がございます。
こちらも棟などコーキング材で繋ぎ合わせている個所もありますので、コーキング材の劣化とクギ浮きには注意が必要となります。
また、沿岸部ですと潮の影響もあり、錆が発生しやすいので、こちらも合わせて注意が必要となります。

アスファルトシングル材

ガラス繊維をアスファルトに浸透させたシート状の屋根材です。
石粒が施されているのが特徴で、その石粒が経年で落ちてくることと、シート状なので強風時に捲れが生じることもあるので、定期的なメンテナンスが必要となります。
塗装に関してはあまり意味をなさないのが正直なところではありますが、色褪せを隠したい…、石粒を固定したいなどの理由がある場合は塗装をお勧めします。（水性塗料のみ使用可）
元々の材質に凹凸があるので、湿気の多い山沿いだとコケが繁殖しやすくなります。

上記を踏まえた上で、私が個人的にお勧めするのは…

沿岸部沿いに「家」を建てるなら…

外壁はモルタル外壁
屋根はアスファルトシングル屋根材

※振動が多い立地（新幹線や飛行場、高速道路など）で常に建物が揺れているような場合にモルタル外壁材はあまりお勧めしません。モルタル外壁材は経年でもクラック（ひび割れ）が発生しやすい上に、微振動でさらにクラックが発生してしまう可能性がございます。

内陸なら…

外壁材も屋根材も金属材

※あまりにも日が当たらないような山中ですと、湿気などの水分が多いので、錆の心配が出てきます。

「家」を買うというのはとても人生で一番高い買い物と言えます。

結婚し、中古物件を買い、子供が生まれ、それぞれ独立した時点でその物件を売却、もしくは
夫婦二人が住みやすい「家」を建て替えるという選択もあります。

お子様が生まれてから大きく育ってくれるまで、室内をきれいに保つのは至難の技です。
折角新築のきれいな物件をご購入されても、お子様が小さいうちは汚してしまうことを考慮し、中古物件を買われる方も多くなっているようです。

考え方は様々ですし、ご予算やデザイン、ご希望もあると思いますので、これがイイ！！！とは言えませんが、実質かかるでだろうメンテナンス費用や劣化・故障なども含め、ライフプランをお考えになってもいいのかな思っています。

これから「家」をご購入される方の参考になれば幸いです。

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