- 屋根・高圧洗浄前
- 施工物件の屋根材は「モニエル瓦」という、ヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種で、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られる「乾式コンクリート瓦」でした。モニエル瓦は、瓦表面の処理が特殊であり、「着色スラリー」というセメントの着色剤が表面に厚めに塗られており、さらにその上をアクリル系樹脂系のクリアー塗料で覆われています。
施工性がよく、豪雨や強風にも耐える防水性を備えており、また、断熱性にも優れているだけでなく、デザインにも多様性がある、大変有能な屋根材です。
しかし、モニエル瓦も経年と共に塗装メンテナンスが必要となります。前述のとおり、モニエル瓦には着色スラリーという着色剤を塗っているため、「スラリー層」と呼ばれる層ができています。
その為、モニエル瓦を再度塗装する場合には、このスラリー層をキレイに取り除いた後に塗装を行う必要があります。
スラリー層が残ったまま再塗装をしてしまうと、古いスラリー層と共に、塗膜が剥がれてしまうので注意が必要です。